読書の秋ということで、10年前に教習所でもらった運転教本を読み直しているのですが。
「かもしれない運転」という標語がありまして。
教習所の講義でも「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」をしようと習ったんですが、これどうも腑に落ちないんです。
楽観的ではなく悲観的な予測をしよう、ということなんでしょうけど、「だろう」と「かもしれない」って断定か推量かの違いで、別に関係ないですよね。
この例で言ったら、
「二輪車が直進してくるだろう」
「歩行者が飛び出してくるだろう」
なら別に問題ないし。
「二輪車は止まってくれるかもしれない」
「歩行者はこっちに気づいているかもしれない」
じゃあダメな考え方なわけじゃないですか。
スローガンとしては微妙に分かりにくいかもしれない、とは思うんですが、どうなんでしょうか。
結局は「ほどほどにマイナス思考で運転しましょう」で良いのかもしれないです。
突然誰かが飛び出してくるかもしれない。
信号機が壊れていてあてにならないかもしれない。
ブレーキが壊れて効かないかもしれない。
車に乗ると事故を起こすかもしれない。
なので運転はしない方が良いのかもしれない。
私は人間ではないのかもしれない。
キリがないかもしれない。
完かもしれない